2024年11月28日(木)、「身近な生命現象の鍵を握る天然有機化合物」と題して生有研シンポジウム2024を開催しました。コロナ後、5年ぶりの開催となった今回は、植物、魚類、動物を対象に、天然有機化合物が関与するユニークな生命現象の機構解明に取り組んでおられる先生方3名(筑波大学生命環境系・繁森英幸先生、名古屋大学大学院生命農学研究科・阿部秀樹先生、岩手大学農学部・宮崎雅雄先生)を講師に招き、最新の研究成果をご講演いただくとともに、サントリー生命科学財団・菅原孝太郎研究員の研究も紹介しました。聴衆には関西を中心とした大学(はるばる神奈川からのご参加もありました!)の9研究室から21名の若手研究者や大学院生、学部学生が参加しました。2012年から続くこのシンポジウムでは、学生・院生に積極的な質問とディスカッションを促し、Best Discussion賞を贈って将来の科学人材育成を目的の一つとしています。化学系研究室からの参加者が多かったにもかかわらず、学際的な講演内容に対しても多くの鋭い質問が出され、講師の懇切な説明と充実した議論が繰り広げられました。いずれ劣らぬ優れた討論の中から、今回は、大阪大学 石川華さん、大阪公立大学 遠藤聖也さん、日本大学 木原聖人さん、大阪大学 林海伶さんの4名が、Best Discussion賞に輝きました。懇親会では、講師を中心に年齢や分野を超えた交流が行われ、親睦を深めることができました。財団所員も自らの研究を顧みる貴重な機会となりました。今回、素晴らしいご講演を頂いた講師の先生方、シンポジウムを大いに盛り上げてくださった参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。
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