研究奨励助成事業
当財団では、生物有機科学関連分野における次世代の人材の育成・輩出、ならびに優れた研究の推進を願って、以下の奨励助成事業を行っています。
申請時期、申請方法等は
当財団のホームページ NEWS
に掲示します。また、SCHOLARSHIPとGRANTについては、関連学会のメーリングリスト、主要大学の外部資金公募情報等により公募情報を公開します。申請された案件は、規程に基づき奨励助成事業選考委員会で採否を審議・決定します。
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奨学金制度
SUNBOR SCHOLARSHIP
大学院生への奨学金支給
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研究助成制度
SUNBOR GRANT
大学等の若手研究者への
研究資金助成 -
学術集会助成制度
国内外で開催される
研究集会への助成
奨学金制度
SUNBOR SCHOLARSHIP
生物有機科学分野に学ぶ大学院学生(主に博士後期課程学生)を支援します。返済を要しない奨学金(月額60千円)を大学院在学中の最長3年間支給します。
当財団は、「有機化学、構造生物学、生化学、分子生物学等をコアとする複合分野の視点から生命科学の研究を遂行している大学院研究科における学びを支援し、将来の研究職・教育職を志す人材を育成する」ことを目的として大学院学生に奨学金を支給しています。国内の大学院における理学、農学、工学、薬学、ならびに医学などの研究科を対象とします。ただし、臨床医学ならびに臨床薬学等、疾病の診断・治療や新薬の開発などを目的とする分野を除きます。
対象者
上記に該当する研究科専攻に所属する者とし、支給開始年度に博士(後期)課程に在学中もしくは進学が確定している大学院生を対象とします。但し、生活支援金、給与、役員報酬等の収入を得ていると認められる者を除きます。具体的な条件についてはスカラー選考委員会で審議し、応募要領に記載します。
申請と選考の方法
エントリーシートによる1次選考、指導教員等の推薦書ならびに履歴、研究課題の目標・計画等を記述した自己紹介書による2次選考を実施します。
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1次
選考申請者本人によるエントリーシートの提出。ただし、採択には指導教員等の推薦が得られることを前提とします。選考委員会において研究分野と内容が選考対象に該当するかどうかを判定し、2次選考対象者を決定します。
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2次
選考指導教員等の推薦状および自己紹介書の提出。上記応募書類を研究奨励事業選考委員会で審議し、奨学生を決定します。
年度ごとに6名程度を採用します。なお、同一の研究室に所属する大学院生の採用は1名とし、かつ同一の研究室在籍者の連続的な採用は行わないので、複数もしくは連続の応募があった場合、受け付けません。
募集と選考時期
基本的にその年の初めに1次選考の募集を開始し、6月末までに選考・決定して奨学生本人および推薦者に通知します。詳細な日程は応募要領および当ホームページ NEWS に記載します。
支給額と支給期間
月額60千円(返済の義務はありません)、支給期間は支給開始の学年に応じて大学院在学期間(最長3年間)とします。
報告の義務
年度末に、奨学生本人による当該年度の研究成果の報告、ならびに指導教員等による修学状況、素行などを記載した報告書を提出いただきます。また、海外留学等による転籍等、身上の変更があった場合、指導教員等から速やかに報告くださるようお願いいたします。
支給の停止
次のような場合には、奨学金支給を停止することがあります。
- 支給期間中に日本学術振興会特別研究員(DC)等、応募要領に記載されたプログラムに採用されたとき
- 学業成績の不振、素行不良、あるいは傷病などに起因して、大学院の課程修了の見込みがないと認められたとき
- 指導教員等より停学もしくは休学の報告のあったとき
スタートアップ資金制度
日本学術振興会特別研究員(DC)等に採用されたことにより、奨学金の支給を停止した奨学生に対して、大学院修了後、大学等のアカデミックポジションに就いたとき、停止した奨学金の合計を上限として研究資金を支給する「スタートアップ資金制度」があります。該当者には大学院修了時に個別に連絡します。
研究助成制度
SUNBOR GRANT
生物有機科学分野の若手研究者を支援する目的で、年度ごとに研究分野を設定し、採択された課題に対して、その使途や年度内の消費等の制限を設けない研究助成金(SUNBOR GRANT)を支給し、課題の推進を助成します。SUNBOR GRANTは短期的な成果を期待するものではなく、複数年に渡って、試行錯誤を可能にする資金であることをその特徴としています。
SUNBOR GRANTは、「有機化学を基盤とする生命科学分野のうち、次世代の基盤となりうる研究分野を育成することを目的に、独創性、先駆性の高い研究課題を支援する」ことをその趣旨としています。財団の主たる研究領域とする「分子を中心に据えた生命現象のメカニズム解明」に関連する分野の中から、年度ごとに一つの具体的な課題を設定して公募します。
助成対象
若手の研究者(45歳以下もしくは博士号取得後18年以下)を対象とします。ただし、大型の競争的研究資金などによる支援を受けている者は除きます。同一の個人への連続的な助成を行いません。また、事業の重複を避けるため、財団との共同研究や学術支援など、他の事業に関係している研究者は申請の対象外とすることがあるのでお問い合わせください。
募集と選考の方法
当ホームページに当該年度の募集課題と応募要領を掲示する他、国内主要大学の外部資金公募情報等への掲示依頼、関連学会メーリングリストによる報知の依頼等により公募情報を公開します。規程に基づき、選考委員会において審議し、採択課題を決定します。
募集の開始時期と結果について
原則として4月末ごろに募集を開始し、8月頃に選考結果を採択者に通知するとともに、所属・氏名を当ホームページに開示します。詳細な日程は応募要領および当ホームページ NEWS に記載します。
助成額と支給期間、採択件数
原則6件程度に3年間支給します。支給金額と採択件数は、選考委員会による審議において決定します。(支給実績:800~1,200千円/年, 上限2,000千円/年)
- 過去の採択者は 2021年2022年 2023年
支給方法
年度ごとに、所属する大学等への奨学寄附金として支給します。大学等事務方による機関管理となるので、使用にあたっては大学等のルールに従ってください。 なお、当財団の研究奨励金は、なんらの見返りを期待せず、当該研究課題の進展を願う純粋なものです。資金の全額を研究費に充てていただく方針のため、所属機関へ支払う間接経費/オーバーヘッドに関しては免除くださいますようお願いいたします。
報告の義務
年度末ごとに研究成果報告書を提出していただきます。報告書には簡単な使途を記載していただきますが、証憑等の提出は必要ありません。
学術集会助成制度
学術研究の振興を目的として、生物有機科学関連分野において若手研究者の育成や新しい分野の開拓等に取り組んでいる国内および国際の学会・シンポジウムなどの研究集会を対象に、その運営資金の助成を行います。
助成対象
生命科学の基礎となる有機化学、生物有機科学、分子生物学、構造生物学、基礎生物学、基礎医学などのうち、「分子を中心に据えた生命現象のメカニズム解明」に関連する学会、シンポジウムなどの集会を助成対象とします(開催場所は国内、海外を問いません)。但し、臨床医学系ならびに臨床薬学系の学会、研究会等、疾病の診断・治療や新薬の開発などを目的とする集会を除きます。
申請の方法
準備委員長や大会長など、集会の代表者が以下の書式に必要事項を記入のうえ、当財団理事長宛、研究奨励事業事務局気付で、メール(jyosei@sunbor.or.jp)に添付してお送りください。プログラム、サーキュラー等のファイルがある場合は、それらもお送りください。
- 申請書式はこちら
申請時期と選考方法
年度ごとに4回(4月、7月、10月、1月のそれぞれ中旬を予定)選考委員会を開催して、採否および助成金額を審議・決定し、結果を代表者に通知します。
委員会審議に時間がかかることがあるため、集会開催に間に合うよう、日数の余裕をみて申請をお願いします。
助成額
国内の集会は1件あたり50千円~100千円、国内あるいは海外における国際集会は1件あたり100千円~300千円とし、金額は選考委員会において決定します。
報告の義務
集会終了後に助成金の使途等を明記した会計報告書、集会の開催結果などの報告をお願いします。
- 報告書式はこちら
このプログラムは、領域の推進や成果達成を目的の中心とおかず、若手研究者が夢や希望をベースにした志の大きい挑戦的なテーマに取り組み、研究者本来の「知りたい、極めたい」を実現できるよう、資金の用途や期間の制限を出来る限り排除し、柔軟性・有効性の高い支援を行うものです。(現在は募集していません)詳細はこちら。